節分について、どこまで知ってる!?
節分といえば、恵方巻きを食べたり、豆まきをしたり。
日本で古くから行われている伝統行事です。
毎年自宅で豆まきする方も多いのではないでしょうか?
しかし、意外にも節分の行事は地域によってさまざまで、今まで自分が普通に行っていたことが、別の地域では全く違うやり方だったりするのです。ちょっと変わった行事などもあって、おもしろいですよ!
そこで今回は、節分の歴史や地方によって違う少し変わった風習などをご紹介します。
節分とは一体なに!?
節分とは、「季節を分ける」ことを意味しており、各季節の始まりの日の前日のことをいいます。特に江戸時代以降は立春(2月4日)の前日をさし、それ以降は年に一回のその日のみを「節分」と名付け、各種行事を行ってきました。
季節の変わり目には厄が入りやすいとされていた時代、邪気を追い払い、福や運を招き入れるために「鬼は外、福は内」と掛け声をするようになりました。
昔は男性のみが豆まきをする権利がありましたが、時代が変わり現在は老若男女問わず行います。
豆まきをしたあと、年齢から一つひいた数の豆を食べ、一年の無病息災をお祈りするのです。
こんなやり方もある!? 地方の節分
【群馬県の鬼石地域】
豆まきをする時の掛け声も、実は地域によってさまざま。
群馬県の鬼石地域では、「福は内、鬼は内」とあえて鬼を招き入れる掛け声をしています。
鬼が投げた石でできた町、との由縁があるこの地域では、悪い鬼ばかりではなく良い鬼もいるといわれているのです。
【関西地域】
「福を巻き込む」ということから、海苔を巻いた恵方巻きを食べられるようになりました。もともと関西から伝わる風習で、無言で恵方を向いて太巻きを食べると、家に福を招き入れることができると信じられています。
【京都】
長い歴史を持つ京都では、イワシを食べるしきたりが今でも残っています。
また、ヒイラギとイワシを玄関先にも飾る文化もあります。ヒイラギは鬼の目に刺さり、イワシは臭くて鬼が来ないようにという願いを込めているそうです。
豆と落花生どっちを投げるの!?
少数派ではありますが、節分の豆まきは大豆ではなく落花生を投げる地域もあります。
その名も「落花生まき」です。
北海道、東北、信越地方では、節分の時期になるとスーパーでは落花生が並びます。
特に北海道は、落花生をまくようになったのは約60年ほど前からだとか。
雪の多い北海道や東北地方では、雪の中にまいても拾いやすい落花生を使うようになったといわれています。
また、落花生を殻ごと投げるため、拾ってから食べる際にも衛生的に良いとの説も。
厳しい寒さを乗り切るため、エネルギー源となるカロリーの高い落花生を好む傾向があるのかもしれません。
もし、節分の時期に北海道、東北、信越地方へ訪れる機会があれば、落花生まきにもトライしてみたいものですね。
節分を楽しもう!
今回は節分の歴史や地方によって違う少し変わった風習をご紹介しましたが、いかがでしたか?
地域によって、それぞれの特徴はあるものの、全ての風習には歴史があり、それが時代を超えて今なお受け継がれています。また深く掘り下げていくと、その土地独特の考えや、地元民の知恵が垣間見えてきます。
時代の流れで変わるものは多くありますが、変わらず大事にされている節分は、日本の大切な伝統行事です。年に一度、この日のみ販売される豆を使った和菓子などもたくさんあるんですよ。
自分なりの楽しみ方をみつけ、無病息災・家内安全を願いながら節分を楽しんでみて下さいね。
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