【調査レポート】2020年度コロナ禍の”お部屋探し動向変化”比較調査 -コロナの前と後、住みたい部屋どう変わった?-

※本記事内容の転載にあたりましては、出典として「ietty調べ」表記をお使い頂きますようお願い申し上げます。
[※2021年6月28日再編集]

初めての緊急事態宣言が発令されて1年。
新型コロナウィルスによる国内感染が徐々に広まり、人々の生活は一変してしまいましたね。

iettyでは、コロナ禍前後で人々の転居・暮らしの実態や意識はどのように変化し、withコロナの日常生活と向き合っているのかを調査しました。

 

  • 調査対象:2019年4月〜2021年3月に「ietty」にて首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県)の賃貸物件に対して希望条件登録を行なった会員ユーザー
  • 集計期間:2019年度(2019年4月〜2020年3月)〜2020年度(2020年4月〜2021年3月)
  • 調査方法:「ietty」へ登録された希望条件より

 

 

1, 引っ越しシーズンに何が起きた?!繁忙期の「引っ越し理由」に注目!

年度の切り替えタイミングは、転勤、転職、就職や進学の時期、転居が伴うライフステージの切り替わりがありますね。

しかし、昨年はちょうど年始〜年度末にかけてのタイミングでコロナウィルスが世界的に広まり、さまざまな企業では転勤が中止になったり、大学がリモート授業に切り替わったり…そして内定が取り消されたフレッシャーズも多くいらっしゃるとニュースにもなりました。

そこで、iettyでも、引っ越し理由に注目してみました。

コロナ禍での転勤による引っ越し需要が急減!?

お引っ越し繁忙期に低下しているのが「転勤・転職・就職・進学」による引っ越し理由でした。

(繁忙期を12月〜3月とします)
本来、年末より需要が増えるとされる転勤や就職・進学などによる引っ越しは「-9.5pt」減であったことがわかります。(図表:1-1、1-2)

世帯を「1人暮らし」の単身世帯に絞ってみました。

全世帯よりもさらに低く、「-10.2pt」減となりました。(図表:2-1、2-2)

やはり、内定取り消しやリモート授業、転勤中止などでの上京・引っ越しが必要なくなった人が急増したことが要因なのでしょうか。

2, コロナ禍で室内設備の需要も変化!おうち時間の質を上げたい傾向あり?!

さらに室内設備に対する需要にも変化が見られました。

増加傾向なのがペット可、追い焚き機能、モニター付きインターフォンなど、「おうち時間」生活に関わる室 内設備が上位を占めています。(図表3)

ステイホームやテレワークによる自宅時間の増加で室内設備への投資意識が高まり、住まいに快適性を求める傾向や、EC 需要の 増加も伴って宅配便等の非対面受け取り設備の需要が高くなっていることが伺えますね。

また比較的減少傾向にあるのが、駐輪場、オートロックなどの「おうち時間」に関わりの少ない屋外・共有ス ペースの設備でした。

3,間取りにもコロナ影響?!1人暮らし世帯の単身間取り需要減!2人暮らし世帯は“もうひと部屋“多い間取り探し傾向に?

お部屋探しをしていくなかでも重要度の高い間取り需要からも、コロナ影響による変化が見られました。

1人暮らし世帯の単身者向け間取(1R〜1DK)の需要は減少傾向にありました。(図表4)

 

2人暮らし世帯になると、カップル、DINKS、ルームシェア向け間取りの1DK〜2DKの需要は減少している反面、ファミリー向けと言われる部屋数の多い2LDK以上の間取りは増加しています。(図表5)

リモートワークの増加により、「生活部屋」と別に「仕事部屋」としてもうひと部屋多い間取りの需要が高まっている傾向があります。

4,単身者向け間取り需要急増?!ワンルームを借りる”ファミリー層”が増加中なのは何故?!

その中でも際立って増加しているのは、3人以上世帯の“ファミリー層”による1Rや1Kなどの「単身者向け部屋」の需要です。

3人以上世帯の1R〜2Kの単身者向けの間取り需要は増加、さらに1Rのみとなると「+24.5pt」の増加です。(図表6)

2人暮らし世帯に見られた、”もうひと部屋多い”お部屋探しではなく、現在の住まいはそのままに、テレワーク用のサテライトオフィスとして、単身者向け物件を借りたいお客様が増加しています。

実際にiettyで接客したお客様からは…

「テレワークをすると家族の気配が気になるので、自転車圏内で行ける仕事部屋を探しています」(東京都:30代男性)

といったご希望をいただいています。

東京23区のファミリー向けマンションも、世帯で引っ越しとなると初期費用70〜100万円近い高額出費や業者探しや見積もり、家族分の荷造りなどコスト以外の負担も大きくなりますが、単身向け物件であれば、半値以下の初期費用で仕事部屋が確保できることになります。

5, まとめ

コロナ禍元年となった2020年度は、コロナウィルスによって引っ越しへの影響力が大きかったことや間取り需要にも大きく影響していたことが伺えました。

そんな中でも、おうち時間の有効な使い方を見つけたり室内環境を変化・工夫させて、生活を豊かに明るくしようとしたり、テレワーク化が定着していく中で、世帯人数によってもそれぞれのワークライフスタイルに合わせた物件需要の変化も見られました。

 

6, iettyで接客〜内見〜成約まで、安心の”非接触・非対面”オンラインで!

iettyでは、非対面にて接客から制約までが可能な、「オンライン接客」サービスを実施しており、全成約のうちの半数以上のお客様からご愛顧いただいております。

まだまだ対面には抵抗のあるお部屋探し。
2021年度も、安心安全に新生活を迎えたいですね。

 

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