新卒の家賃の相場ってどれ位?目安と毎月の生活費を知ろう

「学校を卒業してもうすぐ新入社員!」あるいは「新しい会社にも慣れたしそろそろ」というタイミングで引っ越す人も多いもの。本記事では新社会人、特に都内での一人暮らしを考えているみなさまに、一人暮らしの家賃や生活費の相場についてご紹介していきます。できるだけ安く一人暮らしを始めるコツもご紹介するので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

新卒で一人暮らしをしている人の割合

「そもそも新卒で一人暮らしをしている人ってどれくらいいるんだろう?」そんな疑問を抱く人も多いでしょう。

株式会社モニタスが2017年に行った調査によると、およそ30%の新社会人が一人暮らしを始めていました。
この割合は社会人2~3年目になるとさらに増え、約40%が一人暮らしをしているようです。
性別ごとでみると、女性より男性のほうが10%ほど多く一人暮らしをしていました。

(参考) 株式会社モニタス:入社5年目までの若者に調査!
3人に1人が入社直後は一人暮らし、その時の家賃は5万円台がボリュームゾーン

新卒が一人暮らしをする上で知っておきたい家賃相場

なら自分も一人暮らししたい! そんなときにまず気になるのは家賃の相場です。

家賃の目安は収入の3割

結論から言うと、都内で適切な家賃は収入の3割程度が目安となります。3割がどれくらいになるか、具体的な数字を表にまとめてみました。

年収(万円) 月収(万円) 手取り(万円) 目安家賃(万円)
150 12.5 10 3.3
200 16.6 13.3 4.4
300 25 20 6.5
400 33.3 26.6 8.8

※年収÷12ヶ月×80%÷3で算出

(参考)厚生労働省:令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給

もちろん「ちょっと食費を切りつめてでも会社の近くに住みたい」「美容にお金をかけたいから家賃は3割も出せない」などバランスは人それぞれです。3割を目安に、どんな暮らしを送りたいか考えをめぐらせてみましょう。

【令和元年最新】新卒の初年度の平均年収と手取り

就活中だったり内定が決まったばかりだと、そもそも収入がどれくらいになるかピンとこないかもしれません。厚生労働省が公開している『性、学歴別初任給及び対前年増減率の推移』の令和元年版のデータによれば、学歴別の初任給は以下の通りです。

  • 高校卒:167.4万円
  • 高専、短大卒:183.9万円
  • 大学卒:210.2万円
  • 大学院卒:238.9万円

このデータと先ほどの表を見比べて、どれくらいの家賃で物件を探すか目安をつけてみてください。

(参考)厚生労働省:令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給

家賃以外にかかる月々の費用をシミュレーション

一人暮らしでかかる費用は家賃だけではありません。お部屋にどれくらいお金をかけられるか深く知るために、一般的な暮らしの費用をシミュレーションしてみました。

【シミュレーション】新卒・営業職男性【手取り19万円】

  • 光熱費:0.8~1万円
  • 携帯電話通信費:0.5万円~1万円
  • 食費:4万円~5万円
  • 日用品:0.8万円~1万円
  • 交通費:0.8万円~1万円
  • 交際費:1.5万円~3万円
  • 衣料美容:0.8万円~1万円
  • 遊興費:1.5万円~3万円
  • 家賃(管理費共益費込み):5~6万円
  • 合計:15.7万円~

【シミュレーション】新卒・一般職女性【手取り14万円】

  • 水道光熱費:0.8~1万円
  • 通信費:0.5万円~1万円
  • 食費:2万円~3万円
  • 日用品:0.8万円~1万円
  • 交通費:0.8万円~1万円
  • 交際費:1万円~2万円
  • 衣料美容:2万円~3万円
  • 遊興費:1.5万円~3万円
  • 家賃(管理費共益費込み):4~5万円
  • 合計:13.4万円~

日頃の自分の収支と支出を思い出しながら、一度自分で計算してみながら節約できる項目はないか探してみましょう。もしかしたら家賃を上乗せしてより良い条件の家を検討することもできるかもしれません。

関連記事:「【実家を出たい】一人暮らしを始めるまでにかかる費用と毎月の生活費はいくら?【東京都内編】」

新卒が一人暮らしをする上での注意点

お金の問題は何かと細かい落とし穴が多いものです。特に新卒の人が知っておいたほうがいいポイントをまとめてみました。

勤務先の家賃補助

大手企業やIT、空港勤務などの職種は家賃補助が支給される会社も多くあります。ただ、家賃補助には世帯構成や立地などに条件があるため、必ず要項を確認しておきましょう。上手に使えばよりよいお部屋を借りられるかもしれません。

入社二年目から引かれる「住民税」

新卒だと知らない、または軽く見がちなのが住民税の存在です。住民税は引っ越した最初の年はかかりません。前の年の年収をもとに算出され、翌年から支払いが始まります。
そのため、家賃が初任給の3割よりちょっと多くなっちゃったけどいいかな……と安易に決めてしまうと、翌年から苦しい生活を強いられてしまいます。

住民税は収入や住んでいる地域によって違うので、気になるときは自治体に確認をしましょう。

【家賃や費用を極力安く抑えたい方へ】お部屋探しのポイント

新卒一人暮らしを実現するためには、何かと金銭面がシビアで悩ましいところです。しかし、ツボをおさえて賃貸物件を探せば、安く条件の良いお部屋を借りることもできます。コツは家賃への影響が大きいポイントを知ることです。

立地、そして広さ(平米数)と家賃は比例する

どうしても便利な場所には人が集まり、家賃相場も高くなります。都内でいうとターミナル駅、山手線沿線、山手線の内側などが該当します。なるべく会社の近くやおしゃれな街に住みたいものですが、お目当ての隣の駅も検討をしてみましょう。快速が止まらないだけで家賃相場が大きく下がったりします。

また、部屋の広さと家賃もわかりやすく比例する傾向にあります。「一人暮らしには25㎡以上」と言われることもありますが、するとリビングが7畳以上になることも多く、もてあます人もいるようです。持っていく物を絞る、家具の配置を工夫するなどで25㎡以下を目指すとより安くお部屋が借りられます。

新しいほど高いため、築年数では絞らない

新築・築浅の物件は値段が高い傾向にあります。しかし、最近は築年数が古くてもリノベーションされてきれいな物件が増えてきました。築年数何年以下、と絞ってしまうと検索でヒットする物件の数は少なくなります。まずは絞らず、写真や設備を見ながら探してみましょう。

駅から徒歩五分は競争が激しい

理想の条件のひとつとして言われることもある「駅徒歩5分以内」。ですがかなり物件の数が限られてしまい、家賃も高くなってきます。7分、ないしは10分と許容範囲を広げていくことで様々なお部屋と出会うことができます。

また、駅から遠いのがデメリットとは限りません。商店街が近い、緑豊かで静かなど生活しやすくなることもあります。

プロパンガスの物件は割高

災害に強いプロパンガス物件は魅力的ですが、月々の光熱費は割高の傾向にあります。都市ガスやオール電化物件も検討してみましょう。

関連記事:「これって高い?安い?家賃相場からお得度を判定!お部屋選びのポイントがよりわかりやすくなりました」

【プラスアルファ】初期費用を抑えよう

物件を契約するとまずは家賃だけでなく、初期費用と呼ばれる諸費用をまとめて払う必要がでてきます。初期費用の代表的なものには、敷金・礼金・前家賃・仲介手数料などがあり、それぞれ家賃の1ヶ月分が相場となっています。意外とかさみがちなこの初期費用を抑える工夫をすると、余裕をもって新生活をスタートできます。

具体的には、大家さんへのお礼として支払う「礼金」が0円の物件、数か月間の家賃が無料になるフリーレント物件、そして仲介手数料が半額の物件などが挙げられます。

新卒で初めての一人暮らしはチャットで気軽に物件探しをしよう!

家賃補助が出る範囲で、築年数が古くてもきれいで、お給料の3割くらいで……とたくさん条件があるなか、自力で物件を探すのはとても大変です。そんなときは物件探しアプリiettyのチャットで相談してみましょう!

就職活動や卒業の準備で忙しくても、iettyアプリならスマートフォン1つでいつでも不動産専門のスタッフに相談できます。条件を入力しておけばAIが物件探しをお手伝い。遠方から都内への就職でも、何度も店舗に行く必要がありません。オンライン内見でパソコンやスマートフォンからお部屋を見学することもできます。さらには仲介手数料が半額で初期費用を抑えることもできます。

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