「吉祥寺だけが住みたい街ですが?」は、マキヒロチ作のお引越し漫画。2016年10月からテレビドラマが放送されました。今回は、街ぶらラブ!お引越し漫画につられて、ietty magazineライターが実際に紹介された街をぶらっとしてきました。第一弾は、「雑司が谷」です。初めて名前を聞く人も多いのではないでしょうか。聖地巡礼をしながら、巡礼MAPをつくってみました。
目次
吉祥寺だけが住みたい街ですか? 第1話「雑司が谷」予告動画
住みたい街No.1として有名な吉祥寺で不動産仲介業を営む双子、都子と富子(社名は重田不動産)。双子は吉祥寺に憧れを抱いてやってくる女性客にフレンドリー&パンクな接客で、本当に住みたい街を紹介していくというストーリーです。
第1話は、悩めるイラストレーターの女性に「雑司が谷」を紹介しました。
第1話「雑司が谷」ってどういう街?
雑司が谷は東京都豊島区にある町です。都心に近いにも関わらず、静かで穏やかな時間が流れている街です。七福神のスポットとして有名です。
アクセスは良好で、副都心線と都電荒川線が通っています。副都心線を使用すると池袋まで3分、新宿(新宿3丁目)まで8分、渋谷まで15分行くことができます。池袋や目白までは徒歩で行くことも可能です。
都電荒川線は、早稲田−三ノ輪橋間で運行している路面電車です。切符や改札はなく、電車内に設置されている料金箱に運賃を支払うシステムとなっています。都電荒川線では「鬼子母神前」が雑司が谷の駅名となっています。
現在残っている唯一の都電です。懐かしの風景が今もそのまま残されています。
聖地巡礼:雑司が谷MAP 攻略ルートを把握する
雑司が谷は、鬼子母神前駅(上図黄色)を中心として西(青)と東(赤)に大きく分かれています。今回は、西側を巡ってから東側を巡りました。スポット巡りの途中で立ち寄れる場所なども合わせて紹介していきます。
聖地巡礼:雑司が谷の西側スポットを巡る
西側スポットその1 「鬼子母神堂」
不動産屋の都子と富子がお客さんに最初に案内した場所が「鬼子母神堂」。鬼子母神堂は、拝殿・相の間・本堂からなる豪壮なお堂です。安産・子育(こやす)の神様である鬼子母神をお祀りするお堂として多くの人に親しまれています。
同敷地内にある大黒堂には、七福神の一人「大黒天」が祀られています。
武芳稲荷堂を囲んでいる鳥居をぐるぐる巡ると子宝に恵まれると言われています。
電話番号:03-3982-8347
営業時間:−
鬼子母神堂へのルート途中ぶらりスポット
西側スポットその2 「みみずく公園」
鬼子母神堂の入り口手前に雑司が谷みみずく公園があります。日本建築を意識したトイレがあり、神社の緑と一体となっていて風情を感じられる場所です。
西側スポットその3 「けやき並木」
鬼子母神堂に向かう道はけやき並木になっていて、春夏秋冬移り変わる色を楽しめる場所です。
けやき並木を道なりに沿っていけば、鬼子母神堂にたどり着くことができます。
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西側スポットその4 「古書 往来座」
不動産屋の都子と富子がお客さんに次に案内したのが、「古書 往来座」。地域密着を目指している古本屋さんです。
店内に入ると、まず特設コーナーが出迎えてくれます。今回は、昔の女優俳優さんのブロマイド写真が並んでいましたぎ。思ったよりも店内は広く、レトロな雰囲気が漂っていました。
本編でも主人公たちは画集・自伝・黒魔術の歴史と各々の興味のあるのコーナー行っていましたが、現実の往来座も日本文学・海外文学・美術から趣味の本までバリエーション豊かに取り揃えています。掘り出し物もありそうです!
美術コーナーにはデッサン用の石膏像まで販売されていました。
入り口すぐにある左側の棚には「雑司が谷霊園に眠る人々」コーナーがあり、雑司が谷霊園にお墓がある夏目漱石、永井荷風、小泉八雲の関連書物が置いてあります。雑司が谷にまつわる書物も置いてあるので要チェック!
古書往来座は、大通りに面していて角にひっそりと佇んでいます。地域の皆さんに愛されている本屋さんです。
電話番号:03−5951−3939
営業時間:12:00頃〜22:00
営業日:正月除き原則無休/臨時休あり
HP:http://www.kosho.ne.jp/~ouraiza/
往来座へのルート途中ぶらりスポット
西側スポットその5 法明寺
日蓮宗寺院の「法明寺」は、威光山と号します。東京都指定有形文化財となっています。写真は山門です。
西側スポットその6 大鳥神社
大鳥神社は、七福神の一人「恵比寿神」が祀られています。江戸時代から続く「酉の市」は雑司が谷の風物詩の一つとされています。
往来座のすぐそばに大鳥神社参道があります。この道を道なりに行くと大鳥神社にたどり着きます。途中に法明寺もあります。
道の途中でお豆腐屋さんや洋食レストランなど、地元に根付いたお店があって散歩のしがいがあります。
緑がたくさんあるのも雑司が谷の特徴だと思います。
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踏切までくれば、西側スポットは終了です。次は東側スポットを巡りましょう。
聖地巡礼:雑司が谷の東側スポットを巡る
東側スポットその1: 「赤丸ベーカリー」
不動産屋の都子と富子がお部屋の内見が終わった後にお客さんを連れてきたのが「赤丸ベーカリー」。雑司が谷で90年続くパン屋さんです。お隣が工事中ですが、可愛らしい外観です。
訪れた日が定休日だったため作品内でみんなが食べたクリームパンにはありつけませんでした。自家製のカスタードクリームたっぷりで、お店の一番人気商品だそうです。
名物は「赤丸ラスク」です。一枚一枚丁寧に焼かれていて、売切れ御免の絶品のお味だそうです。町のパン屋さんとして地元の人々にこよなく愛されています。
電話番号:03−3971−6624
営業時間:10:00〜21:00(日曜日は20:00閉店)
営業日:木曜日は定休日
HP:http://www.toshima.ne.jp/~akamaru/pan.html
東側スポットその2: 「肉の大久保」
作中で町の精肉店として紹介されたのが「肉の大久保」です。夕方にはお店いっぱいお客さんが訪れます。
長〜いショーケースに置いてあるたくさんのお肉。午前中でほとんど売れてしまう時もあるそうです。この日もお夕飯に食材にお肉が売れに売れていました。
お肉の種類が豊富で、お値段もお手頃。手作りラーメンの麺や餃子の皮なども販売していて、冷凍食品は嫌だけど手作りするのは面倒くさいという人にはぴったりです。
目玉ポイントは、注文してから揚げてくれるコロッケやフライ。作中でもハムカツの良い匂いがするという表現がありましたね。気さくな店長さんオススメはお肉屋さん自慢の「メンチカツ」。ほくほく「コロッケ」も人気ということだったので2品を注文しました。
出来立てアツアツのメンチカツとコロッケは思わずかぶりつきたくなるほど食欲がそそられました。食べ歩きだと伝えると優しいおかみさんがソースをたらっとかけてくれました。雑司が谷の空気を吸いながら食べたメンチカツは重量感があり、一口食べると肉汁がじわっと溢れてきて絶品の味でした。コロッケは少したってから食べたのですが、冷めてもお芋の味が損なわれることなくとてもおいしかったです。
電話番号:03−3983−2517
営業時間:10:00〜20:00(揚げ物は16:00から)
営業日:日曜日は定休日
雑司が谷商店街のぶらりスポット
「雑司が谷弦巻き通り商友会」にはぶらりスポットが沢山あります。天気の良い日のお散歩にピッタリな場所です。
東側スポットその3 「小倉屋製菓」
路地裏に「せんべい」の看板が見えたのですが、工場入口と書いてあったのでどういうことだろうと興味を惹かれました。
基本は業者にのみお煎餅を卸売しているそうなのですが、唯一ここの工場では小売をしています。
工場と書かれているものの、赤い屋根が素敵な外観です。運が良ければおせんべいが鉄板で焼かれているのを見ることができるそうです。
店主さんオススメのバターおせんべいを購入しました。ふわっと香るバターの匂いとパリパリ美味しい生地との相性が抜群!気持ちよい歯ごたえのおせんべいでietty編集部にお土産として持ち帰りました。
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お花屋さんや八百屋さんなど昔からあるお店が多く、今も尚活気あふれている商店街です。100円ショップやスーパーもあるのでお買い物は近場で済ますことができます。
まとめ
「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」の聖地巡礼はいかがでしたか?第1話の舞台となった「雑司が谷」は都会に近いにも関わらずどこか昔懐かしい時間が流れている町です。一度行くとどっぷりはまってしまうそんな不思議な魅力があります。
好きなところが1つでも見つかれば 引っ越すには充分な理由でしょ
−「吉祥寺だけが住みたい町ですか?」第1話より
ぶらりと散歩してるとその町の好きなところが見つかるかもしれませんよ。
今回の聖地巡礼MAPを参考に是非「雑司が谷」をぶらり散歩してみてください。