今でもまことしやかに囁かれている妖怪「河童」。起源には諸説ありますが、今回は都内七不思議の一つ「置行堀(おいてけぼり)」を起源としてその居場所を探ってみました!
目次
都内七不思議の一つ「置行堀」って?
置行堀(おいてけぼり、おいてきぼり)は、本所(東京都墨田区)を舞台とした本所七不思議と呼ばれる怪談の一つです。
「江戸時代の頃の本所付近は水路が多く、魚がよく釣れた。ある日仲の良い町人たちが錦糸町あたりの堀で釣り糸を垂れたところ、非常によく釣れた。夕暮れになり気を良くして帰ろうとすると、堀の中から「置いていけ」という恐ろしい声がしたので、恐怖に駆られて逃げ帰った。家に着いて恐る恐る魚籠を覗くと、あれほど釣れた魚が一匹も入っていなかった。」
この、魚を取った恐ろしいものが「河童」ではないかと言われています。
※諸説あり
「置行堀」の舞台となったのはどこ?
「隅田川」・「源森橋」・「錦糸堀」・「仙台堀」が舞台と言われています。その付近には河童の伝承があり、実際にその伝承にちなみ、墨田区江東橋の錦糸堀公園には河童像が建てられています。
さっそく各所を回ってみましょう!
隅田川
隅田川は、東京湾に注ぐ一級河川です。江戸時代は現在よりも川幅が広かったためか、当時河童が出現したと言われていました。現在は埋め立てられ、商店街となっています。商店街の名前は「カッパ橋本通り」。
源森橋
源森橋は隅田川の近く北十間川にかかる橋。平成19年にかけられた橋で比較的新しいものとなっています。東京スカイツリーの写真スポットとして人気の場所。
錦糸堀
錦糸堀は、現在の「錦糸町」に位置していたそう。バス停の名前や「錦糸堀公園」など所々に名残が残っています。錦糸町は、副都心に指定されるほど賑わるエリア。
仙台堀川
仙台堀川は隅田川と旧中川を結ぶ運河。江戸時代に開通しました。江戸時代から、葛飾北斎をはじめとする名画家たちに描かれています。それもあってか、河童出現の信憑性が高い川になったのかもしれません。
河童は現在もい・・る・・?
SNS上では今もなお、河童目撃情報があがっています。
それをまとめている方がこちら➡︎河童目撃情報などです(@kappa_mokugeki)さん
少々ショッキングな豆知識もあるので自己責任でご覧下さい。
都市に適応した河童がいます。
— 河童目撃情報などです (@kappa_mokugeki) 2016年8月21日
隅田川付近に住めば、いつか伝説の妖怪「河童」に会える日がくるかもしれませんね。
隅田川付近にはこんなにも素敵な場所がたくさん!
江戸東京博物館
江戸時代から現代までの街の暮らしや文化が学べるのが「江戸東京博物館」。大人600円、中学生以下無料と低価格で楽しめます。
スカイツリー
東京の新シンボルとなった「東京スカイツリー」。展望台から東京を360度眺めるのも良し、ソラマチでお買い物を楽しむも良しと新しい遊び場となっています。
浅草寺
雷門でおなじみ「浅草寺」。仲見世で売られている食べ物はどれも絶品!浅草を満喫できる場所です。