こんにちは! ietty magazineライターのみさぽんです。通勤中の電車や昼休みの時間によく、「WEAR」や「MERY」を見ながらトレンドをチェックしているファッションやメイクが大好きな25歳の女の子です。大好きな競馬場へもおしゃれをして行くよ!
今秋は、上品なシルエットの「ジャンパースカート」を取り入れたファッションやクリームチークをブラシで塗るメイクがトレンドだそう。ふむふむ。
そこで、ふと思ったのですが、ファッションやメイクにも流行があるように物件にもトレンドはあるのでしょうか。流行は社会世相を反映すると言いますし、不動産業界にもそのセオリーが通じていてもおかしくはないはず。
実は、わたしは埼玉県の実家から、恵比寿の職場まで片道約1時間半かけて通勤しています。3回の乗り換えと満員電車に囲まれた生活ともそろそろお別れをして、華やかなシティガールにクラスアップしたい願望が出てきました。
しかし、せっかく引っ越すなら、流行最先端のトレンディ物件に住んでみたいな~!!!ということで、「「ペット可物件」は、どんな動物を飼ってもOK?」や「水道代無料物件って本当にあるの?あるとしたらなんで無料なの?」の記事でも取材をさせていただいた、iettyのお部屋探しアドバイザー、帆足通さんに話を聞いてみました。
流行は好きですけど、ストレスがたまると暴飲暴食をして、オシャレな秋服が入らなくなってしまう未来が見えるので、それだけは避けたいです!
ということで、帆足さんにトレンド物件の特徴と注意点を教えてもらいました。
目次
2016年のトレンド物件はコレ!
トレンド① 安くておしゃれな「リノベーション物件」
一つ目は、リノベーション物件。数年前から、新築の物件よりリーズナブルながら、現代の住環境に合う設備を兼ね備えているリノベーション物件が人気を集めています。場所によって異なりますが、新築物件に比べて〇~〇割引きで借りられることが多いそう。
また、デザイン性を重視したおしゃれな内装のところも多いので、デザイナーズ物件さながらのスタイリッシュさも魅力の一つです。住居に個性を求める方にはうってつけの物件ではないでしょうか。
「リフォーム」と「リノベーション」の違い
「リフォーム」との違いは規模と目的。リフォームの意味は、もともとは古くなった建物を新築の状態に戻すことでした。たとえば、外装の塗り直しや汚れた壁紙を変更することなどがそれにあたります。広義の意味では入居者が退去後に、その入居者が住む前の状態に戻すことがリフォームに該当します。
一方「リノベーション」は、既存の建物に大規模な改装をして、新築よりも性能を高めたり、価値を高めたり(デザイン性のある)することを指します。たとえば和室を洋室にしたり、仕切りをなくしてリビングダイニングキッチンにすることなど。
↑こちらが「リフォーム物件」。階段や内装の塗り直しをしています。
ここで、帆足さんからリノベーションの懸念点を一つ紹介。それは、リノベーションよりも新築の方が安く借りられる場合があるということ。なぜなら、前述した通り、リノベーションには大規模な改造費が必要だからです。たとえば壁材をハウスダストが少ない素材に変えたり、間取りを大々的に変えるとなると、総工費が大きくなるのは避けられません。また、中古住宅はすでにある程度の築年数が経過しているので、最新の耐震補強をしなくてはならない可能性も。その他、木造住宅の場合はシロアリ被害などで柱を取り替える必要が出てくることもあります。
こだわりの強いリノベーション物件は、新築の家賃よりも高く設定している場合も。
リノベーション物件を選ぶ際は、周辺物件や同じ物件の中でリノベーションをしていない部屋の家賃などと比べるのがおすすめです。
トレンド② 空前の猫ブームに便乗!「ペット可物件」
続いて紹介したいのが、近年増加している「ペット可物件」。
昨年から続いている空前の猫ブーム。 安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」をまねて「ネコノミクス」という造語が生まれるほど、猫に注目が集まっています。数年前までは、飼い犬と飼い猫に200万匹以上の差があり、圧倒的に犬のほうがペットとして主流でした。しかし、今では飼い犬約991万匹に対して、飼い猫は約978万匹とほぼ同数に。
その背景には、一人暮らしの単身者の増加や猫カフェの人気が挙げられます。鳴き声や散歩を気にすることのない猫は、近隣トラブルなども回避しやすいのかもしれません。この猫ブームも相まって、ペット可物件も人気急上昇しているのです。
さて、ペット可物件を借りるときに注意しておいていただきたいのが懐事情。通常の退去時にかかる原状回復費用とは別に、ペット特有の汚れやにおいをとるクリーニング費用や脱臭費用を請求される場合があります。そのためちょっと敷金が割り増しされる可能性も。
ペット可物件でペットを飼うなら、飼育費用がどれくらいかかるかを考慮しておいてください。
エサ代やおもちゃといった「生活費」、ワクチンや健康診断費用などの「医療費」以外にも、退去時の敷金が上乗せされることもあります。
トレンド③ 友情と恋愛が交差する?「ルームシェア」
2012年にスタートした男女の共同生活を追ったドキュメンタリー番組「テラスハウス」、みなさん見てますか? わたしは、酒を片手に友だちとLINE電話をしながら放送を実況するくらいには大好きです。(住居者募集にちょくちょく書類を送ってますが、合格通知はまだ来ていない……)次のシーズンはハワイが舞台とのことで、ますます盛り上がりそうですね。
さて、そんなテラスハウスの人気も相まって、ルームシェアを希望する人が増えているそうです。ただし、二人以上での入居は、実はめちゃくちゃ審査が通りにくいです。
男同士のルームシェアって審査とか厳しいんだねー
— ケンサト:そろそろ落ち着きたいお年頃。 (@knt524) 2016年4月17日
不動産の契約、ルームシェアだと予想以上に大変・・審査厳しい。なんだよルームシェアに風当たり強いんだなあ・・。
— 佐藤黒音(さとうくろん) (@satoukuronn) 2015年10月18日
その理由はトラブルが多いから。たとえば婚約や入籍をしていない恋人は、同棲中に別れたら家賃の支払いや敷金の精算でもめることがしばしば。オーナーは、どのような問題に直面することが多々あるので、「シェアしたい」というと毛嫌いされてしまうそう。また、友人同士の同居は仲間を呼んで盛り上がるため、夜中にうるさいと近隣から苦情が来るなどのトラブルがあるとのこと。
まず、同居人が退去した場合にはどうするつもりなのかを話し合っておくこと。次に、入居する人の勤務先の社員証や収入証明等などを明確にしてオーナーの信用を得ましょう。そして連帯保証人予定者には事前に承諾を得ておき、勤務先や収入等の詳しい情報を教えてもらってください。
その上で、「同居人の誰か(どちらか)が退去した場合に、契約はどうするのか」をきちんと事前に伝えましょう。
2016年のトレンド物件まとめ
- 「リノベーション物件」は、中古ながら現代の生活スタイルにマッチした設備。ただし、大規模な改装をした物件は、要注意。改造費がかかっているため、新築よりも家賃が高い可能性が。ほかの部屋の家賃と比べて確認を
- 「ペット可物件」は、犬や猫を飼うのに必要不可欠な条件。ただし、退去時のクリーニング代や清掃費のため、敷金が多くかかってしまう可能性も。ペット可物件でペットを飼うなら、事前にしっかりお財布との相談しておきましょう
- 「ルームシェア」は、家賃を抑えられたり、一人暮らしのような孤独感を軽減できたりするメリットがあります。しかし、トラブルがつきものなので、審査が通りにくい。連帯保証人をきちんと立てて、オーナーに退去時の対応を明確に伝えるべし
いかがでしたか?
トレンド物件は、確かに魅力的な面がたくさんあります。しかし、話題性に惑わされて、予算や目的などを無視してしまったら、後々に後悔してしまうかも。メリット・デメリットを考慮したうえで、自分の生活スタイルに合った物件を探してみてくださいね。