寺倉そめひこ、部屋を借りる(前編)

今年3月、会社を立ち上げ、様々なメディアや人事領域のコンサルティングで大活躍中の寺倉そめひこさん。現在は上野に住んでいるそうだが、恵比寿・渋谷にある会社へ打ち合わせや仕事でいく機会が多いのだという。

移動の利便性は仕事中心に生活する人にとって大事な要素。そこで今回、不動産仲介サービスのietty(イエッティ)がオススメの恵比寿物件をそめひこさんにご紹介! 恵比寿駅徒歩13分、1LDK 13万円前後の物件を果たして気に入るのだろうか?

※記事内容は取材・撮影時点(2016年7月24日)のものです。

自分の部屋が自分の部屋ではなかった

「会社を立ち上げるとき、創業者融資を受けようと思ったんですよ。そしたら審査中に呼び出しがありました。理由はぼくが住んでいた部屋にありました。前職先の記事企画で知らぬ間に同僚の家に、自分の部屋が用意されていたということがあって。問題は賃貸契約の名義。ぼくではなく、名義が同じ会社の別の社員になっていたんですね。

融資を受けるための書類には、当然ながら正式な住所が必要。にも関わらず、他人名義ということで、まさかの住所不定(=怪しい人間)疑惑をかけられまして。記事を見せながら必死に説明しました。結局、その記事のURLが証拠になって融資がおりたんです。たぶん日本で初めてのケースじゃないかな。

とはいえ、今まではろくに内見もせずに住む部屋を決めてたことは事実。これからはあらかじめ希望条件を見繕って内見してから決めたいと思い、イエッティさんに相談してみることにしました」

Somehiko profile

寺倉そめひこ 株式会社MOLTS代表取締役社長。立命館大学卒業後、経営コンサルティングや広告代理店、藍染師などの職業を経験。その後、Web制作会社にてメディアや人事領域のマネージメントで頭角を現す。2016年3月より独立し、現在に至る。

ネット不動産のイエッティは、オンライン上に希望条件を入力するのみ。条件に沿ったオススメの物件が表示され、内見の前にチャットや電話で相談もできる(※業界初のフェイスブックも連動)。日々忙しく働き、なかなか不動産屋まで足を運べないという人たちにも便利な仕様だ。

そめひこが希望した条件はコチラ。

  • 家賃……13万円
  • 最寄駅……恵比寿・目黒・渋谷
  • 間取り……1LDK・2K・2DK

「落ち着いた雰囲気でトトロに出てきそうな薄暗い家に住みたいけど、クライアントの所在地にアクセスしやすい都会の中心では難しそう。

その分、部屋にゆっくりできる薄暗いスペースがあるといいなあ。ぼくは根暗なので。会社の事務所として利用することも検討中です」

私が紹介します!

「はじめまして、イエッティ営業担当の平根です。今回ご紹介するのは恵比寿と渋谷駅の中間ぐらいにある物件。どちらの駅にも自転車で10分程度の距離だから仕事にも便利です。家賃の割に広さがある穴場で、SOHO(※事務所として)利用も可能。周辺は閑静な住宅街ですし、気分転換にフラリと飲みに行けるBARなんかもありますよ」

Hirane profile

平根康行 賃貸仲介事業本部営業部長。33歳。東京モード学園メイク学科在学中に不動産業界へ興味を抱き、大手マンションデベロッパーに就職。その後、リーマンショックの影響で人材派遣会社に転職するも、不動産業界への夢が諦めきれずに現在のイエッティで再挑戦中。営業としてのモットーは「常に全力投球」。趣味は旅行、BBQ、動物の動画鑑賞。特技は引きこもり、サッカー、麻雀。

恵比寿の物件を内見に行ってみました

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……というワケで、最寄りの恵比寿駅からクルマに乗ること約5分。実際にやってきました。渋谷広尾3丁目の武林ハイツを内見します。

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「こちらの物件になります」(平根)

「よろしくお願いします」(そめひこ)

「恵比寿・渋谷の好立地にも関わらず、家賃13万円前後で広い物件は業者でもなかなか見つけられません。ぜひご期待ください!」(平根)

「平根さんって笑顔がステキですね」(そめひこ)

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「上野の部屋は内見しないで住んでいました。ぶっちゃけ、ちゃんと自分で内見するのは生まれてはじめてかもしれません」(そめひこ)

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「今回、見ていただくのは3階の2部屋。まずは302号室から行きましょう」(平根)

——内見の経験が乏しいそめひこは、やや緊張した面持ちで武林ハイツに足を踏み入れた。さて、どんな部屋と出会えたのか?

武林ハイツ302号室(賃料12万3,000円)36.30㎡

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リビングは12帖の広さ。ひとり暮らしにはもちろん、SOHO利用にもうってつけ。

「いかがでしょう!一般的には家賃が高くて部屋が狭いと言われている恵比寿・渋谷エリアで12万円ちょっと」(平根)

「しかもこの広さ。正直、予想以上です」(そめひこ)

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  • 武林ハイツ302号室
  • 賃料12万3,000円
  • 36.30㎡

南向き角部屋。日当りの良い6帖の洋室

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最初に奥の6帖の洋室へ入る2人。

「寝室にするならコチラですね」(平根)

「明るいですね」(そめひこ)

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「ベランダからチェックしましょうか」(平根)

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「隣の人とけっこう距離が近いんですね」(そめひこ)


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「昔、家に帰ったら武道館でライブする程の大物アーティスト『パーソンズ』が勝手に部屋にいて、いきなり歌われたことがあったんです。その時、一番コワかったのが近隣住民からのクレーム。もうすごい声量で。そういうの大丈夫ですかね?」(そめひこ)

「そういう人をいれなければ大丈夫です」(平根)

※参照:「部下の部屋でビーチ音楽祭を開催したら、大変なことになりました。

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「ここから入られるかも」(そめひこ)

「3階なので大丈夫です」(平根)

薄暗い部屋を好むそめひこはやはり日当りが気になる様子……。

「この部屋にベッドを置くとすると、ぼくにはちょっと明るすぎるかな。南の方角はどっちですか?」(そめひこ)

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「えーと、スマホで確認します。少々お待ちください」(平根)

「はい」(そめひこ)

「南はあちらですね」(平根)

通常は太陽の光が差し込む南向きの部屋が好まれる。しかしそめひこの答えは……。

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「光が苦手なので、カーテンを締め切ればまあいいか」(そめひこ)

「(せっかくの南向きなのに……)」(平根)


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良かれと思った提案が裏目に出てしまった平根。やや焦りつつ、別の方向で気に入ってもらえるように話を切り替える。

「……それでは押し入れやクローゼットのほうはどうですか?」(平根)

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「ここに寝るのは厳しそう。でも持ってる荷物は全部入りそうです」(そめひこ)

「(薄暗いところに寝ること前提なの……)」(平根)

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クローゼットから出ると、なにかを探しはじめるそめひこ。しきりに室内を見渡す。

「どうしよっかな」(そめひこ)

「なにがですか?」(平根)

「いや、本当に落ち着けるスペースはどこかなって」(そめひこ)

そう言うと、おもむろに隅へ……。

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「うん、薄暗い」(そめひこ)

しばらくの沈黙の後。


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「ストレスがたまると、発散に“エンドレスループ哲学”っていうのをやっていて。わかる人もいると思うんですが、『宇宙が始まった理由は』とか『人が生まれた理由は』とかって、自分で答えを出さないとエンドレスにわからない質問じゃないですか。結論を出さないで、そういうのを考え続けているうちに、何もかもがどうでもよくなってきて、嫌なことがあってもちっぽけなことだなーって、ストレスがなくなるといいますか。そういうのは、薄暗い部屋でゆっくりしたいんですよね。こことかすごくいいです、日中も薄暗くて。いつでもできる」(そめひこ)

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「なんか大丈夫?」(平根)

「ところで平根さんって漫画は読みますか?」(そめひこ)

ブラック・ラグーンが好きです。なにかオススメあります?」(平根)

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DAYSとか刻々鬼死ね。あとは新井英樹さんの作品全般にハマっています」(そめひこ)

「私は最近、ベルセルクを読みました」(平根)

漫画好きという共通点を見つけた2人は、急速に仲を深めはじめる。

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延々と漫画談義は続く……。

5分経過。
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「RINとSUGARって漫画がかなりオススメですよ」(そめひこ)

「時間がないので、次いきません?」(平根)

キリがないのでリビングに場所を移します。

広々とした12帖のリビング

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「ソファーやデスクなども問題なく置けますし、仕事にはもちろん、使い方は自由自在です」(平根)

「そうですね。いまは自宅で打ち合わせをすることもあるのですが、事務所にしてもちゃんとスペースが確保できそうです。くつろぐための部屋としてもいけそう」(そめひこ)

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窓から外の景色を眺めてみると、周辺には住宅街が広がっている。

「なんか、オシャレな家が多いっすね」(そめひこ)

「そめひこさんのご希望だったトトロが住んでいそうな街、とまではいきませんが夜も静かに過ごせると思いますよ。少し歩けば隠れ家みたいなカフェとかBARもありますね」(平根)

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「昔入社したての部下の女のコが、勝手にぼくの部屋に入ってドッキリをしかけてきたのですが、エロ本とか使用済みティッシュが散乱している状態で、ドッキリしかけた方がドッキリして、お互いに気まずくなった過去があって。それも記事になったんですが」(そめひこ)

「はい」(平根)

「その記事を見た母親からLINEがきて『Web系の企業に入ったんだから、紙じゃなくてスマホでそういうの見たら』と言われて。親、部下、なんか周囲みんなと気まずくなって」(そめひこ)

「(大変だな……)」(平根)

続いてはキッチン。

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調理器具の収納棚も多く、コンロまである。

「ここまで家賃が安いとコンロは持ち込みになっているケースが多いのですが、この物件はコンロ付き。これは買うと2万円ぐらいしますよ」(平根)

「へー、お得ですね。でも普段そこまで料理はしないかも?」(そめひこ)

あまりキッチンには興味がない様子。

トイレ&洗面台・バス

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必要最低限の設備をそろえた洗面所&トイレ。
なんとか契約に持ち込みたい営業の平根は、必死にメリットを説明する。

「トイレと洗面台がひとつの空間にあるのって、デザイナーズ物件に多いんですよ」(平根)

設備をひと通り確認した後、便器をイス代わりに腰をおろすそめひこ。休憩がてら、しばしの雑談が続く。

「平根さんは彼女いたりするんですか?」(そめひこ)

「いや、じつはもう結婚していまして……」(平根)

「え、いま何歳ですか?」(そめひこ)

「33歳です」(平根)

「年上だったんですね」(そめひこ)

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「……それより平根さん、しゃがんでる体勢ツラくないっすか?」(そめひこ)

「あ、いえ……」(平根)


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「お客様に目線を合わせるのが営業の極意です」(平根)

「いや、そういうのいいです」(そめひこ)

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浴室は毎日の疲れを癒すために重要なスポット。

「キレイな感じですね。うん、特に問題なさそう」(そめひこ)

ミニマムなスペースながら、浴槽までついている。

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「ご希望であればお背中も流しますね」(平根)

「営業に必死だな」(そめひこ)

今回取り上げた物件、iettyで住めちゃいます。

次回は武林ハイツ303号室を内見します。「寺倉そめひこ、部屋を借りる(後編)」、9月1日に更新予定!

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